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『ね、おはなしよんで』

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ね、おはなしよんで
岩崎 ちひろ、渡辺 三郎 他 (2000/10)
童心社
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この本については、過日『わたしと小鳥とすずと』*小鳥の歌…♪の記事で、編者の一人である与田準一に絡めて少し触れました。見ての通り、既に本が崩壊して(背の部分が取れてしまったので補修)至る所をテープでベタベタと留めています。義母の話によると夫が2歳の時に購入した一冊だとか…当然のことながら年季が入っています(笑) 親子2代お世話になったのだから、逆にこのボロさ神々しくもあり大切な一冊と言えます。去年、ちひろ美術館には2度ほど足を運ぶ機会がありましたが(「長新太展」「茂田井武展」)、ちゃんとこの本も図書スペースに置いてありました。ミレニアムの年に生まれ変わっていますが、昔のままの装丁です。
この一冊、紐解くとなると容易ではありません…さて、どこから攻めましょうか? では、まずは器の部分からいきましょう。装丁は、いわさきちひろが担当しています。挿絵は、安泰・渡辺三郎・山中春雄の3名が名を連ねていて、装本は岩崎ちひろとなっています。いわさきちひろが、あの俳優の三宅裕司の乳母をしていたことはあまり知られていませんが、そんな経験を持っている彼女だからこそ、表紙画をはじめ優しい気持ちになれるような素敵な絵なのかもしれません。

編集委員は、与田準一・川崎大治・乾孝の3名。今回は、児童文学者としての評価も高かった与田準一に焦点を絞ってみたいと思います。『まりーちゃんとひつじ』(フランソワーズ作)や『わたしとあそんで』(エッツ作)の訳者としても有名ですが、何といっても「♪小鳥の歌」は外せません。この本の中にも、沢山の詩が収められていますが、その中からいくつかご紹介しますね。
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なお、与田準一の恩師である北原白秋によるマザーグースの訳詩もいくつか編んであります。本通りに記載すると…マザアグウス・北原白秋訳。

ここで、この本の特徴のひとつではないかと思われる「もくじ」(テーマごとの構成となっている)を紹介します。

 *はじめのことば
 *愛すること(お話3編+詩4編)
 *みつめること(お話5編+詩4編)
 *なかま(お話3編+詩3編)
 *たくましさ(お話2編+詩3編)
 *つくる(お話3編+詩1編)
 *想像するたのしみ(お話3編+詩5編)
 *働くよろこび(お話3編+詩2編)
 *きまり(お話3編+詩4編)
 *明るさ(お話2編+詩3編)
 *平和(お話3編+詩3編)
 *日本の子ども(お話4編+詩4編)
 *おわりのことば


これだけが一冊にまとめてある訳ですから、分厚くて重たい存在感のある本ということになりますね(笑) 昔話あり民話あり創作あり海外作品多数と盛り沢山の内容に、大人でも引き込まれるものがあります。そんな魅力的なお話の中から、個人的に気に入っているものをいくつか選び出してみます。

『おしゃべりな たまごやき』寺村輝夫作
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長新太画の絵本や和歌山静子画の王様シリーズの単行本で、すっかり有名な寺村輝夫作のお話ですが、実はこの本が元祖です きっとこの本が出た頃には、寺村氏も後にこのように末広がりになろうとは思わなかったのではないでしょうか…。彼の描く王さま像は、もうハチャメチャで有り得ない感じのキャラですけどね、RENEは大好きです(笑) 
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おしゃべりなたまごやき おしゃべりなたまごやき
寺村 輝夫、長 新太 他 (1972/12)
福音館書店
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王さまばんざい―おしゃべりなたまごやき 王さまばんざい―おしゃべりなたまごやき
寺村 輝夫、和歌山 静子 他 (1982/03)
理論社
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元祖『ちびくろ・さんぼ』岩波の子どもの本
終戦間もない昭和28年初版のこちらの本も、「*平和」のお話の中の1編として載っています。このお話は絵の印象が強いですが、耳から聞くと、虎がバターになるくだりを更にワクワク出来ると思います。こちらの絵本も、ご存知の通り、蔑称問題で一時出版停止となっていましたが、現在は出版社をかえて再販されています。
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カバーの裏には、こんな可愛いイラスト入りで「本を大切に扱ってね~」という本のおねがいが書かれていますよ。
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ちびくろ・さんぼ ちびくろ・さんぼ
ヘレン・バンナーマン (2005/04/15)
瑞雲舎
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ジェイコブズの昔話も入っています♪
ジェイコブズの本については、「祝百歳*石井桃子さん」の記事でも少しご紹介していますので、良かったらこちらも参考になさってください。
「*つくる」に『3びきのこぶた』が、「*想像するたのしみ」の中には『ちいさい ちいさい』(ちっちゃいちっちゃい)と『ふしぎな おきゃくさま』が紹介されています。RENEは、ジェイコブズのシュールさが結構好きだったりするんですよねぇ~ 以下の2冊は、そんなジェイコブズの魅力一杯の本です、こちらはどちらかというと、まず大人の方にオススメしたいと思います。ご自身が読まれ後に、その世界を小さな方達と共有してみては如何でしょうか? 読んであげるなら、就学前のお子さんからOKですよ。
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イギリスとアイルランドの昔話 イギリスとアイルランドの昔話
(2002/06/14)
福音館書店
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ジャックと豆のつる―イギリス民話選
ジョセフ・ジェイコブス、木下 順二 他 (1967/11)
岩波書店
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テーマ : 児童文学・童話・絵本 - ジャンル : 小説・文学

Comments

ひゃー今回もRENEさんのお宝品をおがめて嬉しいなあ。
「ね、おはなしよんで」の装丁も温かくて素敵です。
目次の項目見出しもいいですね。こういうの、はじめてみました。絵本を読むことの本当の大切さを感じさせてくれます。

【まつりかさんへ】
ありがとう!
そう言って貰えると、なんだか嬉しくなりますi-228
この本、とても丁寧に作られているの。
作り手の想いが沢山詰まった本だから、長く読み継がれてきたのね、きっと。。。

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和歌山静子和歌山 静子(わかやま しずこ1940年―)はイラストレーター|挿絵画家、絵本作家1940年京都府に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒。1980年に『あいうえおうさま』(理論社)で絵本にっぽん賞を受賞。その後1982年に『おおきなちいさいぞう』(文研出版)で講
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